review 釣り・アウトドア関連用品

ゴムボートやミニボートに搭載する船外機ならエンジン?エレキ?人気の船外機ホンダBF2DHの魅力!  【高評価・高耐久・メリット&デメリット・レビュー・おすすめ・便簡単・安心】

今回はホンダの2馬力船外機を購入した理由を始め、使用した感想も合わせてお伝えしていきたいと思います。

船外機にエンジンを選んだ理由

エレキモーターかエンジンで迷うも

私の場合は当初、エレキモーターかエンジンを購入するかで迷っていた事があります。結果として最初は保管場所や持ち運び等の問題を考慮してエレキモーターを選択しました。

エレキモーターのメリット・デメリット

メリット

エレキモーターはとにかく静かで扱いやすく釣りがしやすいです。岩場に近い場所での釣りにおいても、接触の危険があればすぐに発進できます。一方のエンジンでは、すぐに発進するにはアイドリング状態にしておかなければなりません。結構な音と振動があります。特にエギングにおいて、アイドリング状態とそうでない状態では、ボート付近まで近づいてくるイカの数に違いがあるように思いました。また、エレキモーター本体はエンジンよりもコンパクトで持ち運びしやすい点もメリットです。

デメリット

ゴムボートをストレスなく動かす出力と、使用する時間を考慮したバッテリーはかなりの重量になります。容量の大きい物だとバッテリーだけで24㎏程度あり、2馬力エンジン本体よりも重いです。私の場合は、持ち運びを考えてハイガー産業(HS-50735)の低出力で軽量なエレキモーターと、BMOのディープサイクルバッテリーを使用していましたが、強モードで連続使用するとバッテリーは30分も持たなかったように思います。かといって弱モードでは風で前に進めない程でした。元々主動力としての使用を想定されていないようなので仕方ないですが、やはり潮の流れや風のある海においては、高出力のエレキモーターと大容量のバッテリーは必要だと思いました。そうなるとやはりバッテリー重量が気になるところではあります。

最初はガソリンの方が取り扱いに気を使うと思っていたのですが、やはりバッテリーも取扱い要注意です。置き方や扱い方を間違えると発火する危険もあるので怖いです。また、発火とは関係ないですが、船上においてペラに絡まった糸を取り除く際、電源がONになっていた事に気づかず、絡まりが取れた瞬間にペラが回りだし手を怪我しそうになった事があります。私の確認不足が一番の反省点なのですが、エンジンであればONの状態が音で分かるので確認しやすいと感じました。

エンジンのメリット・デメリット

メリット

エンジンはガス欠においてもガソリンを注ぎ足せばすぐに始動できます。一方のエレキモーターは充電がなくなると海上での充電困難です。また、エレキモーターのデメリットでもお伝えしましたが、エンジンはON/OFFが明確なのでペラを触る際もエレキモーターに比べて安心できます。

※あくまで船舶免許・船検のいらないミニボート(2馬力)においての使用を想定しています。馬力の大きいエンジンにおいては、バッテリーの充電が可能な製品もあります。

余談ですが、2馬力船外機とエレキモーターを同時に搭載していると1.5kw(2馬力)を超える事がほとんどなので、船舶検査・免許が必要になります。

セーフティキルスイッチがある事で、身体とエンジンキルスイッチとを繋いだコードが、落水時にエンジンから外れると停止する仕組みになっています。その為、落水時にボートのみが無人のまま走行する事がないので二次災害の危険が減ります。

デメリット

私個人的には好きですが、エンジン音が大きく振動がありますし、エンジンOFFから発進までに時間がかかります。本体も大きいので、車の中でも幅を利かせています。また、定期的なオイル交換(エンジンオイルやギヤオイル)が必要になります。

結果的には

結局のところ両者共に一長一短があります。ただ、最終的に私がエンジンに買い替えた理由は、2馬力エンジンと同じように使用するとなると、エレキモーターの場合はかなり重いバッテリーを持ち運ぶ必要がある点や、バッテリー残量を気にしながら使用するよりも、ガソリンの方が単純で扱いやすい点にありました。

ホンダの2馬力船外機 BF2DHを選んだ理由

空冷エンジン

空冷ですが、潮風やしぶきでエンジン内の塩害はあります。その為、定期的な洗浄やメンテナンスは必要です。しかしながら、毎回使用後にフラッシング(真水をエンジン内に通す作業)する必要がないので、バケツやまとまった水を用意する事もなく、片付け時間や手間が減るのがとてもありがたいです(マンション住まいで軽自動車オジンガーの私には尚更です)。ちなみに海外メーカーでも空冷エンジンはありますが、信頼と実績、メンテナンス情報の多さから私はBF2DH一択でした。

重量が軽い

製品 ホンダ(BF2DH) スズキ(MFS2C) ヤマハ(F2BMH) トーハツ(DF2)
重量 13.6㎏ 14㎏ 17㎏ 18.4㎏

※表の製品は全てトランサムSです。

表の通りホンダBF2DHが2馬力の4サイクル船外機の中では軽量です。2サイクルエンジンであればもう少し軽い製品もありますが、今回は比較対象外としております(混合燃料を作るのが手間だと感じていた私は、2サイクルを購入の選択肢に入れていなかった為です)。私はたまに、エンジンを高低差のある長い距離持ち運ばなければいけない場所に行く事がありますが、結構疲れます(そういった場所はエンジン以外にもボートやタックルも持ち運んでいるからだと思います)。やはり体の事を思うと軽いに越したことはないと思います。

車への積載

私はダイハツのムーブに乗っていますが、BF2DHを助手席に後ろに固定し、縦置きで載せる事ができています。最初はどうやって運ぼうかと考えていたのですが、ない頭でも考えれば何とかなるものなんですね!

実際にムーブにBF2DHを載せている様子です。自作の船外機スタンド(1,500円もかかっていないと思います)が助手席と後部座席のシートに挟まれて丁度いい感じで固定されています。

ヘッドレストに100均のフレキシブルチューブで固定してます。破損に繋がらないようにバーハンドルの付け根と、なるべく頑丈な本体部分もしくは船外機スタンド等にも固定してます。

初心者に優しい自動遠心クラッチ

他の主要3メーカーはメカニカルクラッチですが、BF2DHは自動遠心クラッチを採用してあります。メカニカルクラッチでは前進と中立を切り替える作業が必要になるのに対し、自働遠心クラッチは原動機付スクーターと同じ要領なので、アクセルを回せば前進、戻せばニュートラルになります。ドジな私でも安心して使用できる、簡単かつ操作間違いも起きにくい製品だと思います。

ちなみに、根魚を狙って浅い岩場付近をアンカーも打たずに釣りをしていると、幾度となく回避動作を行う事があるのですが、そういった場面でも操作がシンプルで安全なBF2DHにして良かったと感じています。

BF2DH情報が多いので助かる

BF2DHは圧倒的な人気を誇っているので沢山の方が使用されておられます。その為、メンテナンスから修理方法まで様々なBF2DHの情報をYouTube等から得る事ができます。私もオイル交換やペラについて色々とみなさんの提供されておられる情報に助けて頂きました。

リセールバリューが良い

私はBF2DHの購入を決めた当初、新品ではなく中古をフリマサイト等で探していました。少しでも安く購入できればと考えていたのですが、やはりその考えは甘く、古くても結構高値で取引されていました。それなら新品を購入して”飽きたら売るもよし””しっかりメンテナンスし続けて大切に長く使うもよし”、という結果に至りました。

最後に

今となっては私にとってBF2Dは手放せない存在です。またこれからエンジンやボートもステップアップしていくかもしれませんが、燃料や物価も高騰しているこのご時世を考えると、当分の間は維持費のあまりかからない2馬力ボートでお世話になろうと思っています。勿論、長く愛用する為には定期的にメンテナンスも必要ですし、メリットばかりではないですが、メンテナンスを繰り返す程愛着が湧くような気もします。大切にしたいですね。

ちなみに、ゴムボートの記事にも書かせて頂きましたが自然は本当に危険がいっぱいです。これから末永く皆さんが楽しくミニボートライフを続けていく為にも、私も安全に十分に注意しながら釣りを楽しんでいきたいと思います。

”ミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備”(国土交通省海事局)。

”ミニボート”(海上保安庁)

私は忘れやすい性格なので定期的に見ています。

 




  • この記事を書いた人

るん太郎

購入したり使用してみた商品のレビューを行っています。特にミニボート釣りに関する商品を中心に感想等を掲載しています。また、その他にも私と同じようなミスをされないようにとの思いで失敗談も掲載していますので、良かったら読んでみて下さい。

-review, 釣り・アウトドア関連用品