不寛容社会の象徴「迷惑をかけてはいけない」という文化

不寛容社会の象徴「迷惑をかけてはいけない」という文化

迷惑をかけてはいけないのか?

最近、元官僚が長男を殺害したニュースが世間を騒がせて、よく引きこもりが話題されています。その元官僚の男性が犯行の動機として行ったとされてたセリフが、 周囲に迷惑をかけてはいけないと思った です。

さて、本当に 周りに迷惑をかける というのはだめなのことなのでしょうか。

この周りに迷惑をかけるなという日本の文化なのですが、このせいで大勢の人が苦しんでいるようです。元来、人間とは集団で生活する動物ですし、よくテレビとかで 人は一人では生きられない とか言いながら支え合いを美徳として扱ったりしています。その対極にあると思うのが、周りに迷惑をかけるな という文化ですよね。

気になってググってみた

ググってみると、やっぱりこの文化に対して疑問視している人たちのリンクが上位に表示されてきました。

例えば、これ。

マレーシア生活のブログの人

海外で見られる助け合いの精神を例に上げた上で、特に子育てにおける日本の不寛容性を問題提起していらっしゃいます。私も海外生活を送ったことがありますし、日本以外の文化に触れ合う機会が多々あったことから、日本における寛容性の低さには驚かされます。内容としては至極共感しました。

ママ系情報発信サイトの人

ここでは、「迷惑をかけるな」と言われて育てられてきた母親が、自分が母親となり子育てをする上でその文化と向き合う姿勢が紹介されています。

要約すると、子育てをする上では人に迷惑を書けないことなんて無理だから、子供には人に迷惑をかけられてしまったときにどうすれば良いのかを教えたいとまとめてらっしゃいます。

この記事を読んで思ったのは、結局このお母さんは「迷惑をかけるな」という文化のもとで生きていくことにしたんだなぁということでした。「人に迷惑をかけられたとき」という表現自体が不適切ではないでしょうか。それは迷惑ではないんじゃないかなぁと。そうすれば、些細なことでここでいう「迷惑をかけられた」ときの対処法なんて教えなくて良いはずです。

また、「日本人は他人に迷惑を掛けないというけれど、そのためにわが子をあやめるというのは初めて聞いた」「他人に迷惑を掛けないという日本人の精神が極致に達した」など、日本人の気質が招いた悲劇との見方を示すユーザーも多く見られた。

Naver のまとめ

なかなか良くまとまっていて、本質を付いていてとても共感できました。

日本社会で感じる“生き辛さ”の原因

日本では子供のころから、「人さまに迷惑をかけるんじゃありません」などと言われて育つから、他人の思惑か視線が行動の基準になったりする。

「他人に迷惑をかけてはいけない」という考え方こそが日本人全体を萎縮させ、ダメにしている原因ではないのか

などなど、ズバっと本質を付いている引用がたくさんありました。

迷惑をかけるという文化について

英語だと、こういうときの単語として bother というのが出てきます。この単語には日本語に言うところの 迷惑をかける というニュアンスないんじゃないでしょうか。邪魔をする という程度の単語です。中国にもこういう「迷惑をかけるな」という文化は、日本独特のものとして扱われているようです。

不寛容社会

この 迷惑をかけない という文化が、最近よく問題視される日本の不寛容性の所以なんじゃないでしょうか。何か他の人からされただけでで、すごく腹を立てるご老人がたを街なかでたまにみかけます。その一方で、誰にも相談できずに誰も頼ることが出来ず、孤独の窮地に陥ってもなお、救いの手を求めることが出来ない人たちがいっぱいいます。そして、日本社会はそれを自己責任だと切り捨てて突き放す。日本にはそんな環境ができてしまっている気がしてなりません。

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