こんにちは!るん太郎です。
今日は、いつも私のケアしてくれている友達のかさ丸君が、圧迫排尿についてお伝えします。
さっそくですが、圧迫排尿って怖いって感じたり、ずっと続けて大丈夫?って思った事ありませんか?
私もるん太郎君の圧迫排尿を始めてから5年以上経ちますが、未だに破裂しないか常に恐怖心があります。
違う見方をすれば圧迫排尿で5年以上は元気に暮らせているという事にはなりますが、それでも今後はどうなるか分かりません。
実は一度お世話になった動物病院の先生にも、「圧迫排尿は続けても大丈夫ですか」と聞いてみた事がありますが、「しない方がリスクが高いなら続けるしかありません」と言われた事があります。
確かにごもっともであり、何とか最新の注意を払いながら続けていくしかないと思った次第です。
結局の所、この記事で答えをお伝えできる訳ではないのですが、圧迫排尿において気を付けている点等をお伝えする事で、少しでも何かの参考になればと思っています。
キジ虎雄猫るん太郎君の圧迫排尿
るん太郎君が圧迫排尿になるまでの経緯
疾病としては脊髄損傷(両下肢不全麻痺)、猫エイズキャリアがありました。
当初は、スプレー行為のように様々なところで排尿していたのですが、徐々に尿量が少なくなっていきました。
そして、ついには食事を食べなくなり、元気がなくなってきたのですぐに近くの病院へ入院。
導尿や薬で何とか一命は取りとめ何とか退院できたものの、その後もおしっこが出ない時は夜間救急にお世話になる事がありました。
ペットフードを動物病院の先生に勧められたヒルズの専用食に変更した事と、処方して頂いた薬によって少しは安定してきましたが、やはり尿量が安定しませんでした。
動物病院の先生からは、いざという時に導尿を行う事も教えて頂きましたが、るん太郎君の拒否が強くとても一人での対応は困難でした。
また、導尿はるん太君自体の負担も大きくストレスでエイズ発症を早めてしまう危険もあり、早めに圧迫排尿を行えるよに練習する事にしました。
結果的に、自己排尿をさせてあげる事に繋がらず申し訳ない気持ちもありましたが、尿を出したくても出せないストレスや、負担を抱えるよりはリスクが少ないと判断し今に至っています。
動物達は飼い主さんに命を委ねる他なく、あらためて責任の重さを感じる経験となりました。
ちなみに、当たり前の事なんですが、猫ちゃんに限らずペットの普段の様子をしっかりと観察しておく事はとっても大切だと感じました。 何気ない行動の変化や、声の出し方等々、少しでも変化を感じる事で、体調の悪化に気付いたりする事ができます。 るん太郎君も、最初は異常にいち早く気付けた訳ではなかったので苦労をかけましたが、その後は何とか元気に暮らしています。
圧迫排尿を行う前の準備
まずは、動物病院で圧迫排尿を行っても大丈夫なのかといった確認をされる事をおすすめします。
その上で、可能なら先生に圧迫排尿を実践してもらいながら教えてもらえると、より早く習得できると思います。
私も最初は、お世話になっている動物病院で教えて頂きました。
また、もしも膀胱破裂等何かあった時の為に、最初の頃は圧迫排尿を行う時間をなるべく病院が空いている時間に合わせていました。
夜間も救急対応している場所の確認もしておいた方がより安心できると思います。
圧迫排尿の頻度
動物病院の先生からは最低24時間以内に圧迫排尿を1回すれば大丈夫と言われていましたが、るん太君の場合は体調こそ崩さないものの、24時間経つと膀胱はパンパンとなり圧迫排尿し難い状況になります。
個体差があると思うので、すべての猫ちゃんが同じようにはいかないですが、るん太郎君の場合は12時間に1回のペースで排尿を行っています。
また、当たり前の事かもしれませんが、私の場合はもしも自分が入院したりした時の為に、パートナーにも一緒に圧迫排尿の練習をしてもらっています。
猫ちゃんによっては、毎回介助者が変わると混乱してしまう事もあるかもしれないので注意は必要ですが、できるだけ家族みんなで圧迫排尿ができた方が、何か不測の事態があった際にも焦らなくてもよいかと思います。
圧迫排尿に必要な物品
るん太郎君の場合はというと以下を準備してから行います。
- ペットシーツ(トイレ吸水シート)
- 新聞紙
- ペットのおしり拭き
- ティッシュ
- ペットフード
- 計り(必要があれば)
ペットシーツはホームセンターやドラックストアでも販売されています。
特にどの製品も大差はないと思いますが、大きさに関しては最初小さ過ぎるとはみ出したりしやすいので難しいと感じるかもしれません。
慣れるまでは大きいタイプを使用し、慣れてきたら少しずつ小さくしてみるのも一つの方法だと思います。
るん太郎君の場合は排尿時の勢いもあり、広範囲に散るので45×33㎝のシートと新聞紙の組み合わせて使用しています。
特にペットシーツのメーカーにこだわりがある訳ではないんですが、大きさと質感、値段と枚数のバランスを考慮してコーナンLIFELEXの45×33㎝のタイプを使用しています。
ちなみに、このシーツ1枚で3回分は使用してから捨てますので、1.5日に1枚ペースの使用です。(最初の頃は尿量計測の為、一回一枚の使用でした)
ただ、るん太郎君の場合は四つ這いで排尿を行うので、シーツに付着した尿がるん太郎君の体に付く事はないのですが、横になって圧迫排尿をされる方等、場合によっては衛生上一枚ずつ交換した方が良いかもしれません。
ぺットのお尻拭きやティッシュは、しっぽや足に付いた尿をふき取る為に事前に傍においておきます。
ペットフードに関しては、最初圧迫排尿を嫌がっていたるん太郎君に、ご褒美としてあげていた名残が今でも続いています。
信頼関係を築くまでの間はとっても有効な手段でした。
計りに関しては、排尿したシートを図りに載せて、尿量の確認の為に使用していました。
記録していくと身体状態も把握しやすいので、一年くらいは続けていたと思います。
圧迫排尿に慣れてもらう
圧迫排尿は横たわった状態で行う場合や、四つ這いで行う方法等様々です。
猫ちゃんによって落ち着く体制は様々だと思いますが、るん太郎君の場合は四つ這いで行っています。
体が汚れにくく自然排尿の姿勢に近いからと思って始めたのですが、最初は嫌々な様子でした。
当然の事ではありますが、やはり慣れない事を始めるとなるとどの猫ちゃんだって驚くはずですので、まずは根気よく慣れてもらい、信頼してもらう事が大切になってくると思います。
ちなみに、るん太郎君は圧迫排尿を行うごとに大好きなペットフードを上げる事で、比較的早めに慣れてくれました。
今では、大体いつも圧迫排尿する時間になると、自ら新聞紙の上で待っていたりもしますし、「しぼしぼ~」というと喜んで向かってきてくれます。
具体的な圧迫排尿方法
ご褒美を使用したりで慣れてもらう事も大切ですが、やはり圧迫場所を間違えたり等で不快感を与えてしまったりすると、嫌な事が頭の中に定着してしまうので拒否が強くなったりします。
その為、できるだけ早くにコツを掴んで、負担がないように行える事がベストです。とはいえ、口では簡単に言えますが、実際は私自身も慣れるまで結構大変だったと思います😓
具体的に私が難しいと感じた点は、膀胱自体どれか分からない事でした。
よくミカンとかピンポン玉くらいの大きさとかって例えられたりしてますが、一見そんな形ならすぐに分かりそうなもんなんですが、結構前後に動いて滑って逃げるので、最初は、アレ?アレ?そんなのないよ!ってなります。
場合によってはすぐに分かる事もありますが、最初はあまりミカンやピンポン玉の形を意識しすぎない方が良いかもしれません。
尿量によっては形も大きさも全く異なる事があるからです。
また、これはあくまで私の主観ですが、膀胱が張りすぎていると指先に力が集中しやすくなり破裂の危険が高まりそうに感じる事もあります。
その為、ある程度弾力性を感じる事のできる張り具合で手掌や指の付け根から指先までのできるだけ広い面で捉える事で力が一部に集中しないように心掛けています。
話はもどりますが、膀胱さえ捉える事ができるようになれば、コツを掴んだのも同然です。
私の場合は一気に掴もうとせず、お腹の頭側に指先がくるようにして、後ろに少し動かしながら指全体の腹を使って小刻みにニギニギしながら膀胱を探していきます。
そして、内臓が何か張っているなと感じたら、なるべく広い面積の指の腹で少し圧迫してみます。
もし、そこが膀胱であればシッポがピクっと動くので分かると思います。
後は膀胱を逃がさないように圧迫していきます。
ちなみに私が動画の中で、自分の顔をるん太郎君の背中にあてているのは、圧迫時に力が上に逃げないように固定している為です。
ポイントのまとめ
- 膀胱が前後に逃げないように掴む
- 一気に掴もうとせず、小刻みに探って指の腹全体で固定していく
- しっぽがピクっと動くのを見逃さない
注意点
- 慣れていない頃は、急に身体に力が入ったりします。膀胱を破裂させない為にも、すぐに膀胱を掴んでいる手の力を緩めれるようにしておいた方が良いかと思います。
- 外部刺激の少ない静かな場所で行うと、お互い排尿に集中しやすいと思います。
画像を載せてみましたが、分かりにくくて申し訳ないです。
最後に
今回ご紹介させて頂いたのは、あくまでるん太郎君の事例になります。
猫ちゃんによって性格も異なりますし、身体にも違いがあります。
その為、今回の記事で書かせて頂いた事に関しては、参考程度にして頂ければと思っています。