今回は自動車のホイールを固定するナットの中でも盗難防止に役立つとされるロックナットについてお伝えします。
ロックナット
ロックナットとは特殊な形状を施したナットで、その形状専用のソケット(キーアダプター)を使用する事でナットを回せる製品になります。
一つのホイールに4個のナットを使用する車両であれば4個に1個、全部で4個のロックナットがセットされています。
ちなみに高価な製品はロックナットのみ(4個)が売られている為、使用しているナットを一つ外してロックナットに付け替えます。
また、購入したロックナットには必ず専用のソケットが付属して販売されています。
種類
外溝タイプ
ナットの外側の切込みが特殊な形状をしています。内溝タイプに比べると安全性は低いようです。
内溝タイプ
外溝タイプに比べるとセキュリティー高価は高いようです。
値段
安い製品は全てのタイヤ分のナットもセットで3000円くらいからあるようです。高い製品になると1万円を超えてきますが、その分セキュリティー性能も高くなります。
メリット
冒頭にも記載しましたが、やはり最大のメリットは盗難防止ではないでしょうか。
それに尽きると思います。
気づいたらタイヤなしの状態でコンクリートブロックの上に車がのっていた何て場面に遭遇しない為にも高価なホイールを履いている場合は必要です。
また、昨今ではフリマの普及で個人売買が盛んになっていますので、社外アルミやタイヤ、純正ホイール等の需要もあり、決して高価なホイールだけが盗難の対象ととは言えなくなってきているのではないでしょうか。
メーカーにこだわらなければ、5000円以内でも購入できるロックナットですから、お守りとして使っても良いのではないかと思います。
私の車は軽バンなので最初は要らないと思っていましたが、社外のホイールを装着していますしいたずらに合っても嫌なので、ロックナットにしました。
注意点
専用のソケットを無くさない事
これはあたりまえの事ですが無くすと大変です。
車に積んでおく
痛い思いでとして、約20年前くらい前に知り合いから譲ってもらった車に乗って帰宅途中にパンクした事があります。
当時は車の知識も今よりも更に乏しく、JAFに来てもらったのですが、何とスペアタイヤ(当時はまだスペアタイヤを積んだ車が多かったです)に交換してもらおうとするもロックナットが無い事態に遭遇したのです。
その時初めてロックナットの事をJAFの方から教わり愕然としました。
結果的に譲って頂いた方の家で専用のソケットが見つかり、遠いところからわざわざ来てもらう羽目になりました。
その教訓を元に必ず車に積んでおくようにしています。
ナットの長さに注意
これはロックナットに限った事ではありませんが、特に軽自動車の場合は私のように社外ホイールに長いナットを使用してフェンダーからはみ出さないようにご注意下さい。
対策として
・メーカーに事前に対応方法を確認しておく
メーカーによってはユーザー登録をしておく事で紛失時の対応がスムーズになります。
ナット自体やキーアダプターに番号が刻印されている物もありますので、事前に写真やメモで控えておく事や、予備の購入も有効だと思います。
※今回購入した協永産業さんの製品はキーナンバーカードがある製品と無い製品があるようです。今回の製品にはカードはありませんでしたが、ロックナット本体とキーアダプターに記載されたナンバー及び品番が再発行に必要になるそうです。
紛失に関する問い合わせは電話でも受け付けているようですし、注文は協栄産業さんの製品の取り扱いがあるカー用品店さんでもできるようです。
※写真の製品はオートバックスさんで購入した製品ですが、製造は協永産業さんになります。赤枠内に記載されているのがナンバーになります。
・収納場所は決めておく
私はグローブBOXに入れておくと決めています。
『とりあえずここに置いておこう』なんて考えると紛失の元ですので、必ず決めておくと良いと思います。
紛失してしまった場合
・メーカーに連絡
メーカーによっては保証書やキー番号、品番等があれば再発行ができると思います。
先にもお伝えした対策の時点(購入時)でしっかりと確認しておく事をおすすめします。
・取り外しできる業者に連絡をとる
在庫のキーアダプターで対応できる物であれば、そこまで高額になる事はないとは思いますが、こればかりは何とも言えません。
業者によって結構な値段の差があると思うので、対応地域の業者さんに連絡して聞いてみるのが一番かと思います。
最後に
キーアダプターの紛失等のリスクはありますが、しっかりと対策をしておけば盗難防止には無くてはならない製品です。
100%盗難を防げるわけではありませんが、少しでも盗難のリスクを感じているのであれば使用をおすすめします。