こんにちは。るん太郎です。
あまり聞かないミスで、船外機がオーバーヒートしそうになったお話をしたいと思います。
私みたいなドジな方はあまりいないと思いますが、トラブル事例の一つとして知ってもらっておいて損はないかと、思い恥ずかしながら文章として残しておく事にしました。
恐ろしきオーバーヒート
それは、船外機を新品で購入し、船検取得後に初めて海で使用した日の事でした。
ワクワクしながら、いざ砂浜から出航。
少し沖に出たところで、スターターロープを引っ張ります。10月でしたので、結構朝は冷えておりましたが、3回目でようやく始動。
『うーん!とても良い音』
この音を聞くだけでも買って良かったと感じます(笑)
パイロットウォータも問題なくアイドリングも安定。
新品の為、しばらくは慣らし運転をしないといけないので、回転数を指示以上に上げる事なく過ごしました。
更に慣らし運転を続け、短時間であればフルスロットル可能な状態になったので、早速スロットるを回していきます。
ボートの先端が上がった後、今度は下がると共に船体が前後平衡になり滑走状態に入っていきます。
「はっはえー」
始めは正直怖いくらいのスピードに感じました。そして、スロットルを戻しボートを停止させようとすると、
『プシュー』
と異音が聞こえるではありませんか!
「何々????」
はっきり何がどうなっているのかさっぱりわかりません。
なのでもう一度、フルスロットルで今度はもう少し長めに走行してみました。すると、またしても
『プシュー』と同時に今度は、湯気が出ているではないですか!!!
その時初めて、オーバーヒート症状と気づきました。ただ、オーバーヒート症状が起こっている事は確認できたのに、その原因が一切分かりません。
エンジンを停止させカバーを外すも特に変な所もないし。→素人なんで見たところであまり分からないんですが・・・(笑)
再度エンジン始動も問題ない。検水もOK。
もう一度フルスロットル開始するとまたしても排気部分から湯気がでる始末。
「こりゃいよいよいかんなー」とポルコロッソのような発言が・・・
状況が少しずつ判明
ちなみにこの時点である程度の原因を絞る事ができた方や、必要な確認事項に気付いた方はさすがでございます。
私もこの後ようやく気づいたのですが、アイドリング時の検水はOKだったのに、走り出してからは明らかに排出量が減っていたのです。
恥ずかしながらこの状態に気付くまで結構時間がかかってしまいました😓
正直走行中は怖くて前ばかり気にしていた事も要因の一つなんですが・・・やはりトラブル事例等は知っておく事が大事だと思った瞬間でした。
とは言え検水が出ない根本的な理由は、この時はまだ分かっていませんでした。
色んな仮説を立ててみる
走行中に滑走状態になると吸水口が海水から出てしまっている説や、一回ロアケースを開けた際に何かが入り込んだ説、ビニール等のゴミつまり説等々。
そして、チルト角度変更したり、走行中の様子を確かめたり、ゴミの有無の確認等を行うも異常ないようです。
もしかして不良品?
と疑いながら、もう一度昨日の点検作業を思い返します。「確か、フラッシングする為に一度・・・」
『はっ!!!!』
するととんでもない記憶が走馬燈のようによみがえったのです。
原因は・・・
何とフラッシングアダプターを繋ぐ為の吸水口のネジを外したままだったのです🙀
その為、走行中に水の吸い上げても、少し高い場所に位置するこの吸水口が滑走状態になると海面からでてしまい漏れてしまう事態に。(もしかしたら機序は異なるかもしれませんが)
やらかしてしまいましたが、最初に気づけたのは不幸中の幸い。
特に私の場合は、バケツを使わずにシャワーポンプを使ってフラッシングを行う為、毎回吸水口のネジを外しますので、絶対に付け忘れないように注意しないといけなかったのです。
左側のwashのネジです。
ちなみに、私ならやりかねないと思われるかもしれませんが、さすがに右側のギアオイル注入口を間違えて開けた事はありませんよ😼
時間の問題かもしれませんが(笑)
何にせよ一番は出航前の点検が大切ですね。船外機壊れると、命の危険にさらされますので。
これからは目視+指さし確認、そして二重確認を行っていきたいと思います。