今回はBMOビーエムオージャパンハイプレッシャーポンプBM-SP2000Vをご紹介します。
私はこの製品を購入するまでは、フットポンプを使用してゴムボートに空気を入れていました。
フットポンプを使えば足の運動にもなるしと一石二鳥の思いでしたが、そう思えて頑張れたのも約一ヶ月でした。
理由は、やはり時間です。
ゴムボートの空気入れの時間や、装備のセット等を含めると約1時間近くはかかっていました。
しかしながら、ハイプレッシャーポンプを購入してからは約30分で出航できるようになり、とても高率アップに繋がっています。
とはいえ、実際に使ってみると気になる点もちらほら。
正直な所、私の中では満足度70%といったところでしょうか。
以下には、購入して良かった点や悪かった点を含めて私なりの感想をお伝えしております。
この記事で分かる事
・ハイプレッシャーポンプのメリット・デメリット
・実際に使用してみた感想
特にポンプ機能については、皆さんにも注意してもらった方が良いのでは?と私なりに感じた事もしっかりと書かせて頂きました。
BMO JAPAN ビーエムオージャパンハイプレッシャーポンプBM-SP2000V
製品情報
この機種は非常に厳しい耐久テストを繰り返している製品であり信頼性はとても高い様です。
一つ前の機種においては、耐久性において様々な意見も見られましたが、この機種においては改善されている部分も多いのではないかと個人的には思っています。
勿論、使い方によって変わってくるとは思いますが、かなり耐久性にも期待が持てそうです。
ちなみに私の失敗談ですが、前シーズンに※訳あって高圧ポンプ多めで頻回に使用しましたが、何事もなく元気で活躍してくれています。
※ポンプ機能の感想でもお伝えしますが、私のゴムボートにおいてはポンプが高圧切り替えになりやすく、最初の頃は高圧ポンプ機能で終始空気を挿入するという負担をかけてしまった事があります。これはモーターが焼損しやすいと思うので気をつけないといけない点でありました。(反省)
切り替えにおいては、低圧ブロアーポンプ作動音(50ミリバール未満)だと掃除機のような音で、高圧コンプレッサーポンプ作動(50ミリバール以上)だと、ババババババといったかなり大きめの音になります。
サイズ | L215×W200×H130mm |
重量 | 2.2kg |
最大圧力 | 1000mb |
使用電圧/電流 | DC12V / 低圧15A 高圧10A |
連続使用時間 | 15分 |
設定圧力オートストップ機能付き | ダイヤルのメモリ回してセットするだけで、規定圧になると空気注入を自動停止します。 |
デフレーター(排気)機能付 | 付属のホースをデフレーター側の穴に付け替える事で排気ポンプとして使用可能。 |
保証期間 | 購入後1年間 |
付属品 | バッテリーケーブル(約240cm)、高耐久耐圧ホース(約175cm)、バルブアダプター8種類、アキレスPHNバルブ専用アダプター1個、収納バッグ、取扱説明書 |
上記付属品に関しては変更される事があるかもしれませんので、購入前には再度確認される事をお勧めします。
注意事項
※1.最大圧力(高圧ポンプ)での長時間の運転はできません。インフレータブルパドルボートでのご使用はお避けください。インフレータブルパドルボートで使用した場合、高圧ポンプを長時間作動させる必要があり、モーターが焼損します。
使用してみた感想
持ち運び
本体はコンパクトで2.2㎏なので、想像よりも持ち運びやすい印象です。
私の場合は、同メーカーの鉛バッテリーを一緒に袋に入れて使用しているので、計6㎏超えになりますが、空気を入れる箇所(4箇所の気室)によって、本体の位置を少し移動する程度なので、そこまで苦にはなりません。
ポンプ機能(空気入れ)
気室の数によっても差があると思いますが、330㎝のゴムボートでも約7分で空気を入れ終わります。
最初は送風機能で素早く膨らませ、その後に気室内の圧が高まってきたところで高圧ポンプに自動で切り替わりま。その後、設定した圧まで空気を入れ終えると自動停止します。
今まで足でフンガフンガしながら一生懸命空気を入れて、”出航前から疲れていたのは何だったんだろう”と文明の利器に感動します。
がしかし、使用してみて分った事なんですが、私のゴムボートの場合は少し問題があるんです。
それは、空気を入れ始めた直後から高圧ポンプに切り替わってしまうのです。
これには驚きましたが、販売元のQ&Aを見ても異常ではないとの事。
ただ、ずーっと高圧で入れると、先にもお伝えしたようにモーターが焼損しやすくなります。
おそらく、専用アダプターの付属されているアキレスのボートや、ジョイクラフト、ゼファーボートだと上手くいくのだと思いますが、私のヒルストーンは、アダプターの形状が他の物よりも少し複雑な形をしているので、空気抵抗が生まれやすく圧がかかったとセンサーに勘違いされるのだと考えられます。
何とか改善の余地はないかと調べてみましたが、センサー感度を下げる方法は無さそうでした。(もしご存じの方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいです)
とは言え買ってしまった物は後悔しても仕方ないので、売る事も考えましたが、今回は少し工夫して使用する事にしました。
その方法は単純で、最初は高圧ホースにアダプター無しでゴムボートに空気を入れる方法です。
圧が高まったらアダプターを取り付けて高圧ポンプの開始。
といった感じです・・・。
ちなみに私の所有しているヒルストーンのゴムボートは全長約290㎝なので、通常であれば約6分で空気を入れ終わるのですが、アダプターの付け替え作業もあって、10分弱はかかっているかもしれません。
それでも、フットポンプと比べると雲泥の差です。
後、忘れてはいけないのは、充気時間が短くなるだけではなく、空気を入れている間に他の作業ができる点です。
私の場合は先の理由から、送風時はホースを手で押さえているので終始は難しいですが、それでも高圧ポンプ作動時は手が離せるので、オールをセットしたり他の準備に手が回せます。
送風時から問題なく使えるゴムボートでしたら、空気を入れている殆どの時間に他の作業を行えるので、より準備時間の短縮に繋がると言えます。
ポンプ機能(空気抜き)
空気抜きはとても便利です。特に固定しなくても早く抜けるので、本体のバルブをフリーにした状態でホースを当てて行います。
片付ける際の時間短縮は勿論なんですが、私の場合はなるべく小さく畳まないと車に入らないので、空気を抜くためにポンプは必須です。
ホース
付属のホースは耐圧ホースなので頑丈な造りになっている事はとてもありがたいのですが、私としてはもう少し柔軟性が欲しいと思っています。
ボート側のバルブにアダプターを差し込む際や、ポンプ側もホースの抵抗で抜けやすく慣れるまでに少し時間がかかりました。
また、ホースを本体差込口に差し込む際にきつく感じます。
私の場合は、カッターで少しホースの厚みを削ったので現在は問題なくスムーズに使用できていますが、もう少し改善して頂けるとありがたいと思いました。
もしかして私の使用方法が違ってたら申し訳ないですが・・・。
空気圧
注意書きにもあったように、インフレータブルパドルボートの場合は使用できないですが、殆どのゴムボート(インフレータブルボート)の規定圧に対応できると思います。
また、高圧タンクのないフットポンプはハイプレッシャーポンプと比べて、入れる事ができる空気圧に限界があるのではないかと思います。
その為、付属で付いているフットポンプで充気した場合と、ハイプレッシャーポンプで充気した場合では、ボートの速度や安定感に差があると感じられます。
特にエアーフロアに関しては、ハイプレッシャーポンプで充気する事で、立位(危険ですのでおすすめしませんが)における安定感も高く感じられますし、全体的に空気圧が高いと水の抵抗も少なくなり、速度も速くなったように感じます。
ただ充気時間が短縮するだけではない事を知り、ハイプレッシャーを購入して良かったとあらためて思いました。
使用できる電源
車のシガーソケットから電源をとる場合、容量が足りない事で正常に動作しない事もあるようです。
その為、メーカーとしてはバッテリー直結をお勧めしているようです。
私は、同メーカーの鉛バッテリー使用しています。持ち運びも楽ですし、パワー不足も感じた事は無いです。
私が現在使用しているBMOディープサイクルバッテリーはこちらで紹介しています
作動音
製品情報でもお伝えしましたが、低圧送風は掃除機のような音なのでまだ良いですが、高圧ポンプではかなりの音が出ます。
民家が近い場所で使う場合は結構気を使います。
まとめ(メリット・デメリット)
ココがおすすめ
ゴムボートの準備、片付け共に時間を短縮できる
ココがおすすめ
安定感や速度アップに繋がる
ココがおすすめ
他の高圧ポンプに比べると安価
ココがおすすめ
リセールしやすい
ココに注意
高圧ポンプ作動時は音が大きい
ココに注意
場合によっては、バッテリーを用意する必要がある
ココに注意
ホースが硬い
ココに注意
対応メーカー以外はすぐに高圧ポンプに切り替わる可能性がある
最後に
メリットにおいても記載しておりますが、この手の商品は需要の割には出品数が少なくフリマサイトにおいても売れやすいと思われます。
使わなくなった時、置き場所に困りゴミと化していく訳ではないと思った事も、私が購入を決断した一つの理由でもありました。
また、今回は私のゴムボートを中心に、使用した感想をお伝えした為、本来の製品能力を十分に発揮できていないところもあるかと思いますが、実際にアキレスのゴムボート等で使用すれば更に準備や片付けの時間短縮や走行性能の向上も期待できるのではないかと考えられます。
色々と正直な感想を含めてお伝えさせて頂きましたが、少しでも何かのお役に立てれば幸いです。
2023年12月 追記 購入してから2年以上経過しましたが、今も壊れる事なく使用できています。