今回は船外機のバックギアについてのお話です。
この記事で分かる事
- 2馬力船外機における後進の注意点
- バックギアによる後進のメリット
2馬力船外機での後進について
2馬力船外機でバックギアが付いている機種は殆ど見た事がありません。
しかしながら2馬力でもバックができない訳ではありません。
方法としては、単純に船外機の向きを180度回転させる事で後進が可能となります。
2馬船外機後進での注意点
船外機を180度回転させる事で後進が可能にはなりますが、ここで注意しなければいけないのがスロットルの回し方です。
私の場合、ミニボートで後進するタイミングは、岩にぶつかりそうになったりする際に使う事が多かったのですが、そういった時は結構焦っている時でもあり、スロットルを反対に回したりする事がありました。
特に最初はゆっくり回すのですが、スロットルを戻そうとして反対に・・・なんて事で振り落とされそうになりました。
みなさんは私みたいな事はないとは思いますが、初めて2馬力船外機を使用される方は一応頭の片隅にでも入れておかれると良いかもしれません。
また、船外機を反転させたり戻したりするのも大変な上に操船も結構難しいです。
バックギアのメリット・デメリット
メリット
ボートから転落する危険が減る
これにより身体のバランスを崩し難いですので、間違えた操船で振り落とされる確率も減ります。
操船がしやすく釣りの効率がUP
私は秋イカを釣るのが好きで良くいきますが、ボートエギングでは風や潮によってボートがよく流されます。
上手く流れれば問題ないのですが、大抵は岸に寄り過ぎたり離れすぎたりと微調整が必要になるのです。
また、引き潮で気付いたら海面から牡蠣が沢山ついた岩が飛び出してる!!なんて事もあります。
そんな時にバックギアがあると本当に助かります。
特にイカに警戒心を与えない為にエンジンを切っている事も多いですが、いざ後進となっても、2馬力のようにエンジンもかけないといけない、船外機を反転、スロットルの回し方に注意するなんて事から解放されます。
その結果間違いなく釣りの効率はUPしていると思われます。
デメリット
波の打ち込みに注意
これはバックギアの有無に限った事ではありませんが、バックギアがあると安定して後進できるので、勢いよく波にぶつかったりもします。
もちろん後進速度が遅くても、後進時にはボート後方の乾舷が低くなる事もあり波のあたり方で海水がかなり船内に入るので要注意です。
場合によっては沈没、沈没まではいかなくても航行不能になる事も大いに考えらます。
これは国土交通省海事局のミニボートに乗る前に知っておきたい安全知識と準備にも掲載されていますので、初出航は勿論、定期的に確認される事をおすすめします。